塾講師の書き散らし〜for teachers,for parents〜

現役文系塾講師の【まに先生】が書き散らす、塾講師になりたい人や現役塾講師の皆様、コストをかけずにお子様の学習&学力アップをサポートしたい保護者の皆様向けのブログです。

ご来訪ありがとうございます!【まに先生】です

こちらは、現役文系塾講師の【まに先生】が書き散らす、塾講師になりたい人や現役塾講師の皆様、コストをかけずにお子様の学習&学力アップをサポートしたい保護者の皆様向けのブログです。

大人になった今だからこそ学べることや考えられることをシェアできれば嬉しいです。

どうぞ、よろしくお願いいたします!

 

***プロフィール***

塾講師歴10年を超える年齢不詳の文系講師。

高校国語教員免許を持ちながら、医療機関や企業・学校の内勤・事務職を経て、ようやく「教えること&伝えること」を通じた人間性ブラッシュアップの素晴らしさを求めて学習塾の世界へ。

小学生・中学生・高校生の国語&英語がメインですが、小学生は算数もやっております。

社会は地理が好き。

嬉しいお知らせ〜オリジナル教材のお買い上げ御礼〜

【あると嬉しい学習補助ツール*まに先生のオリジナル教材屋さん*】にて、教材ダウンロード版を販売しておりますが、フリマサイトさんで実物版を販売しております。

まだまだ立ち上げたばかりの展開ですが、先週ついに実物版の教材をお買い上げくださる方がいらっしゃいました!

嬉しいので載せちゃいました。

まだまだ展開したいラインナップや国語教材もお届けする予定ですので、一人でもたくさんの方のお力になれれば幸いです。

オリジナルワークは、実際に生徒にも使ってもらっているものです。

ありがたいことに「難しすぎず、優しすぎなくてちょうどいい」との声をいただいております。

 

この場をお借りしまして、ご購入くださった方、ご覧くださった方に御礼申し上げます。

ありがとうございます。

 

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「やはり子供を塾に通わせたい」と思う保護者様へお伝えしたい選び方のポイント

当ブログ及び私のコンセプトは【親が子供の勉強を見ることへのサポート情報を提供する】ですが、いかんせん保護者様の苦手科目や科目の中の不得意分野につきましては「やはり必要最低限でもいいから、子供を塾に通わせたい」と悩まれる方もいらっしゃると思われます。

確かに、主要5科目を自宅で学習てきるのが究極の理想ではありますが、現実的に時間等を考慮すると、なかなか難しいケースであるかもしれません。

 

そこで、今回は動画中心になりますが、塾や家庭教師等の学習機会を選ぶにあたって抑えておきたい3つのポイントについてお話をさせていただきます。

 

①すぐに結果が出ることを期待しない

学習機会を利用する一番の目的はお子様のご成長の手助けですが、多くの保護者のかたが無意識に陥ってしまう現象とは……?

実は、利用開始後の変化は2段階なのです。

その仕組みにつきましてのお話です。


www.youtube.com

 

②利用したいシステムをお子様と吟味する

それぞれのご家庭の事情やお子様の目指すところで選択は様々になりますが、最も大切なポイントは……?

問題は【実際に利用するのは誰か?】にあります。


www.youtube.com

 

③学びの場?学童代わり?利用目的をはっきりさせること

今や学習塾のシステムは多岐にわたっている時代。

共働き世帯の保護者のかたにとって、学童の代わりに学習の場を……とお考えのかたも少なくないものです。

利用目的を明確にさせておくと、実際に面談や見学でお話をうかがったときに、利用目的と教室の理念やスタイルとズレが生じてしまうことを防ぐことができます。


www.youtube.com

 

* * * * * * * * * *

いかがでしたでしょうか?

誰しも、自力のみで解決できないことがあり、そのような場合は他力に頼ることができます。

極力コストを抑えたいからと言って、何もかも「自分たちだけで頑張らなくては!」と背負い込もうとしなくても大丈夫です。

今回ご紹介しました3つのポイント

①すぐに結果が出ることを期待しない

②利用したいシステムをお子様と吟味する

③学びの場?学童代わり?利用目的をはっきりさせること

これらが少しでも皆様のお力添えになれば幸いです。

 

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【勇気くじき】にならないお子様への学習指導とは

ご家庭でお子様の勉強を見ることは、楽しいばかりでなく、時としてもどかしさやいらだち等を感じてしまうこともあるでしょう。

それは「子供が自分の解説を理解できない・子供に自分の解説を上手く伝えられない」「子供が同じミスを何度も繰り返す」「子供がなかなか覚えられない」…等の状況改善が見られない場合に起こりがちです。

 

「どうしてわからないの?」「どうしてできないの?」「さっきも言ったでしょう?」と、ついつい苛立ちを【お子様のためを思って】言葉や態度に表してしまうと、それは【勇気くじき】となり、せっかくのお子様との学習が残念な結果になりかねません。

 

では、どうすれば【勇気くじき】を回避できるのでしょうか?

◆【勇気くじき】とは
心理学者のアルフレッド・アドラーさんで有名になった言動・行動パターンで、相手に困難を乗り越えようとする意欲や力を呼び起こす【勇気づけ】と対極にある「相手から困難を乗り越えようとする意欲や力を奪うこと」にあたります。

アドラー心理学では「相手を変えることはできない」としながらも、「自分が変わることで相手との関係が変わる」ということが健全な発想であるとされています。

【勇気くじき】とは、この発想ではない「相手を操作して変えようとする」という発想につながると言えます。

先述の「どうしてわからないの?」「どうしてできないの?」「さっきも言ったでしょう?」等の苛立ちをぶつける言葉は、【お子様のためを思って】という建前に潜む【お子様の不出来によって自分が恥ずかしい想いをしたくないから、お子様に自分の思い通りになってほしい】という恐れと欲求から生まれてしまうものです。

申し上げるまでもなく、自分自身のためになってしまうという本末転倒の事態に陥ってしまうと言えます。

このような苛立ちを感じてしまわれた場合は、「なぜ、自分は我が子の勉強を手伝おうとしたのか?」という問いかけをご自身になさってみてくださいね。

 

◆お子様は親御さんの子供時代の鏡

では、お子様への学習指導がうまくいかない場合は、どうすればよいのでしょうか?

要因は様々だと考えられますが、打開策として以下の3つの方法が挙げられます。

 

1)「わからないところはない?」→「ない」にも関わらずできない場合は、どこでつまずいているのかを一緒に探る

算数ですと、計算の方法や順番が間違ってしまうことがあります。

「4×6=24のかけ算なのに、4+6=10 のたし算をしてしまった」「3+2×4のような計算では、かけ算・わり算から先にするべきところを左から順番にしてしまった」ということは、よく見られるケースです。

答えだけ見て「違うよ」と言ってしまうよりも、「このかけ算、もしかしたら、たし算しちゃってないかな?」とお子様と一緒に気づきを得るようにしてみると、勘違いやケアレスミスの改善につながります。

「これは2×4を先に計算してから3にその数を足してみるやり方だよ。じゃあ、さっきと答えが変わるかな?」と、あくまでもお子様に気づきを促し、正解にたどり着けるようにサポートしてあげることも、お子様が理解を深める力になります。

また、文章題では、用意された計算(たし算、ひき算、かけ算、わり算を使って数字だけ入れる)の式はできているのに、自分で最初から式を作ることができない場合もあります。

例:35個のチョコレートを7人に6個ずつ配ろうとすると足りません。あと何個チョコレートがあれば足りますか?

そのような場合は、一気に答えを出そうとするのではなく、「チョコレートは何個あればいいのかな?」という、まずどこから考えるべきかを一緒に整理して、使える計算方法を式にしてみましょう。

それができてから「そのチョコレートの数は、35個よりもいくつ多い?」と次の計算に移ります。

こうすることで、お子様は問題の解決手順や道筋を立てる力が身につくようになります。

 

2)答えを言うのが難しい・迷いやすいタイプには選択肢の提示or「指差していいよ」を

国語では、説明文の指示語(こそあど言葉=これ、それ、あれ、どれ、等)の内容や、物語文の登場人物のセリフや表情の描写から読み取れる心情等について「どう答えればいいのかわからない」というお子様が多く見られます。

指示語の内容は「前の部分を見る」ことでほぼ解決しますので、「それは、とても嬉しい経験でした。」であれば「どんなことが嬉しい経験なのかな?」と、問の内容を解きほぐすように投げかけてみるとよいでしょう。

言葉にするのが苦手なお子様や自信が持てないお子様には「これかな、と思うところが文章の中にあったら、そこを指差していいよ」とフォローしてあげてみてくださいね。

また、英語の動詞の使い分けでは「私は英語を勉強する」という文を作る際、「私は=I」の次に「am」を置くべきか「study」を置くべきか迷う場合には「勉強するって、動作や行動?それとも、様子や状態?」と選択肢を提示してみましょう。

すると「動作や行動」というものを選べなくとも、「勉強するって動作や行動だから、amは使わなくても大丈夫だよ」と認識を持てるようになります。

この方法は、あらゆる科目に使えますので、是非チャレンジしてみてくださいね。

 

3)目の前のお子様が当時の自分だと思って接する

実は3つの中で最も大切な打開策になります。

皆様は、お子様のリアルタイムと同じ頃、お子様と同じようなことでつまづかれたご経験はございますか?

あるいは、「どうしてわからないの?」「どうしてできないの?」「さっきも言ったでしょう?」と言われて悲しい想いをなさったご経験はございますか?

無意識のうちに封じようとしたり忘れたと思っているつもりでも、意外とそうした経験は心の奥深くに息づいているものです。

もしかすると、目の前のお子様は、あの日の皆様ご自身かもしれません。

(あやしい思想ではありませんが…)

そう思うと、あのとき自分はなんて言ってもらえたら頑張れそうな気がしたか、なんとなく見えてくるものがあると思われます。

過去記事ですが、ご参考になりましたら幸いです。

maniteacher.hateblo.jp

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皆様ご自身には、当時よりも人生経験を積み重ねてきた分、学んできたことが無意識に活かされた実感も伴ってわかるものであっても、お子様はまだ人生経験も皆様に比べますと浅くて当然ですので、わからないことだらけ&できないことだらけなのですよね。

大切なことは【お子様と目線を合わせる】ということです。

大人だから、親だから……ではなく、同じように学びに向き合う者同士として、あの頃はわからなかったことを改めてお子様と一緒に理解し、できなかったことを改めてお子様と一緒にできるようになる喜びは、お子様にとりましても大切な人間育成の宝物になるでしょう。

  

* * * * * * * * * *

いかがでしょうか?

実際にやってみようとなさると試行錯誤になるかもしれませんが、トライ&エラーが一番です。

お子様への学習指導は、保護者の方の人間力をレベルアップさせるチャンスになります。

今にして思えば、私も小学校低学年の読書感想文では、「この感想を抱いた場面がわかりやすく伝わるように、誰が何をした場面かもしっかり書こう」と意識したものの、下書きを目にした親から「これは感想じゃなくて、あらすじだよね」と突きつけられ、文章を書くことが怖くなってしまったことがあります。

それだけでなく、「どうしたら親に納得してもらえる文章になるかな?」と筋違いの不安に駆られたものです。

きっと、あの頃の私は「自分がこの人物の立場だったら、どうしたと思う?」と気づきへの促しや発想への材料を提示してもらえれば、小学校低学年という少ない語彙力にもかかわらず、もう少し内容のある読書感想文を書けていたかもしれません。

お子様の学習は、決して【保護者様の顔色をうかがうためのバロメータ】ではありません。

豊かな学びの力と発想力を育むためにも、気づけばお子様への【勇気づけ】になっていた!というご経験が増えてゆかれると嬉しいです。

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塾講師になるために【なくてもいいもの】

よく「塾の先生やってみたいんですけれど、やっぱり何か資格的なものがあったほうが有利なんでしょうか?」という質問をいただくことがあります。

 

結論から申しますと「何もなくて大丈夫」です。

アルバイトでしたら大学生から始められるため、大学卒業と同時に取得できる教員免許も必要ないものです。

 

反対に【なくてもいいもの】でしたら、あります。

今回は、そんなお話です。

上記の【教員免許】の他に、塾講師になるために【なくてもいいもの】は、大きく3つあります。

 

1)高校時代までの成績の優秀さ

生徒への学習指導上、それなりの高校偏差値(少なくとも50以上)はデータとして重視されますが、在学時に必ずしも優秀な成績でなくてはならなかったのかと申しますと、そうとは言えないものです。

むしろ、得意科目の中にも苦手な単元があったり、克服方法できた科目や単元があったりしたほうが好ましいものです。

なぜならば、生徒たちは【わからないことをわかるようになりたい】【できなかったことをできるようになりたい】という目的で教室に通うため、その気持ちにどれほど寄り添えるか、共感力が大切になるからです。

テンプレのようなクレームとして「こんなことも知らないの?わからないの?」と講師から上から目線で言われた…というものがあります。

講師からすると当たり前のことであっても、生徒には「なにそれ美味しいの?」という状態であり、わからないから講師の目の前にいるのですよね。

このようなトラブルを招いてしまう原因は、講師サイドの共感力にあると言えます。

あくまでも【生徒と目線を合わせる】ことが重要です。

 

2)得意科目へのプライド

自信のある科目を指導するにあたり、ついつい専門用語を使って解説をしてしまったり、生徒が間違えた問題演習において答えを言ってしまったりすることがあります。

ここで怖い勘違いを生みやすいのが【得意科目へのプライド】になります。

確かに、「三単現」とか「同類項」などの専門用語を使うことは、考え方を整理して分類する上では便利です。

しかし、それらを使うことにある種の優越感を抱いてしまうことは、生徒を置き去りにする可能性につながります。

解説において必要なときは、「この言葉、聞いたことある?」と生徒に確認をとってみてくださいね。

反対に、知らなかった専門用語を内容共に理解できた生徒は、新しい必殺技をマスターした感覚になれて、ちょっと嬉しいかもしれません。

また、生徒が間違えた問題に対して、解き直しの前に答えを言ってしまうことも、生徒の成功体験の機会を奪ってしまいかねません。

生徒からすると、わからない問題や考え方が一歩ずつでも1ミリずつでも前進して光が見えてくる感覚が欲しいのですよね。

場合によっては先に答えを言うことが必要なときもありますが、そのときは一緒に答えに行き着く考え方を探る方向で行ってみてくださいね。

大切なことは【その科目の魅力を生徒目線で感じてもらう】ということです。

 

3)【良い生徒になろう】と思うこと

これまでの2つの総括になりますが、どんなに「生徒にわかりやすい授業をして生徒に好かれたい」と思うゆえに準備や練習をしても、相手も人間ですので、シミュレーションどおりには行かないものです。

対人関係の相性もあるため、歩み寄りの努力をしたところで、すべての生徒とうまくやってゆける可能性は高いとは言えないものです。

私自身の経験でも、100人に2人くらいは「どうも先生と合わないようなので変えてもらってもいいですか?」というケースがありました。

そのときはショックですが【仕方ないよね人間だもの】という割り切った感覚も必要です。

また、こちらが頑張って用意した解説を生徒が理解しきれなかったり、反対に既に知っていたり…なんていうことも度々あります。

あるいは、思ってもいなかった質問が生徒から飛んできて、咄嗟の切り返しに窮することだってあります。

こういうときの対処法は「え?この先生、この科目のこと、以外に知らないの?大丈夫かな?」と生徒に不安を抱かせないように、まずは「先生はこう思うのだけど…」と前置きをしてから「せっかくいい質問をくれたから、他に理由や答えがないか、次回までに調べてみるね」と伝えてみてくださいね。

あくまでも【学習を通じて生徒との関係性を向上させてゆく】ことが一番です。

 

* * * * * * * * * *

 

このように、塾での授業というものは、決して一方通行ではなく【生徒と一緒に成長してゆくためのもの】と言えます。

担当する科目だからといって、何もかも熟知している必要はなく、むしろ生徒からの質問がきっかけで更なる知識の深みを味わうことができるチャンスになります。

今回は【なくてもいいもの】についてのお話でしたが、敢えて【塾講師になるために必要なことは?】と聞かれましたら、私は以下のように答えます。

 

科目への探究心と生徒への感心、そして「あのとき、なんて言ってもらえたら嬉しかった?なんて解説されたらわかりやすかった?」という生徒と同じ年頃の自分への問いかけを大切にしてくださいね。


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【良い教室=何でも生徒や保護者の要求を叶える教室】ではない件

学習塾の講師の採用面接にて「良い先生とは、どんな先生か?」を訊ねられるかと思われますが、同様に「良い教室とは、どんな教室か?」も合わせて考えてみることが、その教室が健全に運営されているか否かがわかるものです。

ちなみに、私が思う前者への一つの答えは「一方通行にならず、生徒と対話ができる先生」です。

 

では、後者への答えは、いかがでしょうか?

 

【良い教室=何でも生徒や保護者の要求を叶える教室】だと思ってしまっている運営会社や教室がありますが、これは非常に危険な勘違いと言えます。

「生徒や保護者たちにいい顔をしていたい」という体裁だけを重視した結果、学習塾として破綻することになってしまいます。

まずは、二つの実話から、いかにこの考え方が危険な勘違いかを見てまいりたいと思います。

 

 

◆【無料体験】の位置づけ

 

恐ろしい話ですが、こんなことがありました。

 

当時は一人の講師につき生徒が3人までという【1:3個別指導】に勤めていた私でしたが、「今日のこのコマは○○さんと△△さんか。じゃあ、前回の流れから、次回に流れを持っていくために、今日はこれをしてあれをしよう」と、既に準備万端で授業開始に臨んでいました。

ところが、開始5分前のことでした。

突然、教室長から「この授業で社会科の体験授業をしてください」と言われました。

それだけで、( ゚д゚)←こんな顔になるのも無理ありません。

私のみならず、周りのスタッフも( ゚д゚)←という顔になっていました。

しかし、断るわけにもいかず、「その生徒の学年と名前は?やるのは地理ですか?歴史ですか?どの範囲をやるのですか?」と最低限の情報を確認したところ…

「□□くん(下の名前しかわからない)です。中2の歴史をやりたいそうです。どこでもいいそうです」

 

…授業開始5分前で、最低限の情報すらわからない。

どうやら、通っている生徒が連れてきた友達らしい…くらいしか情報がない。

でも、「やってください」。

 

……仕方ないので、やりました。

当然、準備をしていた生徒たちの予定は大幅に狂ってしまいました。

 

曰く、「私は、いつでも授業を受けたいと思って来てくれる子のために受け入れる間口を作ってあげたいんですよ」

 

…………実際に授業をするのは誰でしょうか?

 

言うなれば、入念に準備を進めてきた演奏や合唱の場で「すみませーん、ちょっと歌いたがってる人がいるので、混ぜてあげてくださーい。あ、この人が歌える曲でお願いしまーす」と乱入させる現場監督のようなものです。

 

いくら無料体験授業を実施しているからといっても、以下の手順を踏まないと実施に至ることはできないものです。

・保護者の方の確認を取る

・現在の学習状況についての確認もヒアリングをする

・その日の授業の空き具合や授業を受ける生徒たちの顔ぶれを考慮する

これらを経て初めて無料体験授業のセッティング完了となります。

ところが、このときは、すべてがスルーされてしまいました。

そのため、結果として、既に授業準備を済ませて開始を待機している状態の枠に捩じ込んで、他の生徒の授業をぶち壊しにすることになってしまったのです。

【その日、担当すべき講師が急に来られなくなったので、急遽可能な講師に代講を依頼して、授業に穴を空ける事態を回避する】というケースとはまるで異なります。

これは、果たして健全な学習塾としてのあり方と言えるのでしょうか?

申し上げるまでもありませんが、明らかに教室長のルール違反です。

 

ちなみに、その無料体験授業を実施したお子さんのご家庭からは、その後一切の連絡もありませんでした。

 

 

◆【振替授業】の対象

 

もう一つの恐ろしいお話を。

 

生徒自身やご家庭のご都合で、予定通りの授業をお休みする場合、どのようなケースであっても振替対象になるのか?と申しますと、当てはまらないケースも発生します。

これは、運営会社や教室によって様々ですが、多くは【当日欠席の場合は、授業開始前○時間前までのご連絡】かと思われます。

振替ルールを明確にしておくことで、教室と生徒・保護者様との相互関係に秩序が保たれます。

 

ところが、「急なお休みでも、ご連絡さえいただければ、月に何回授業を休んだとしても振替します」という理念のもとに対応していた教室がありました。

確かに「よかったぁ、授業料が無駄にならずに済んだ!」と利用者目線でのメリットはあるかもしれませんが、実は双方共にデメリットしか存在しません。

では、どのような事態が発生してしまうのでしょうか?

 

1)振替がたまる一方で教室も生徒側も圧迫される

例えば、生徒の中には、スポーツのクラブチームに所属していることから、授業を受けに来られる日や時間帯が限られている場合が多いものです。

仮に、このような生徒が「連絡さえしたので振替OK」というシステムのもと、振替対象の授業を作ると、消化しきれません。

実際に、消化しきれない授業の振替がスケジュール的に困難となりますと、「支払われた授業料を手数料としてキャンセル扱いにすべきでは?」という問題も発生します。

また、学年が変わることに伴い授業料も変わりますが、全学年の授業料での振替が消化しきれないとなりますと、「これはいつの学年の授業だ?」と管理が複雑になってしまいます。

「既に授業料を払っているから、問題ないじゃないか?」と思われるかもしれませんが、【その月に実施された授業回数と授業料の合算が合わない】という売上管理報告上の食い違いが発生します。

「連絡さえくれれば授業は休んでも振替になります」というシステムは、教室も生徒側も圧迫されるものです。

 

2)双方共に無責任関係を生み出す

酷い表現になりますが、このシステムは教室と生徒側双方共に無責任さを増長するものになってしまいます。

ルールが明確化されていないのですから、生徒側としてはドタキャンし放題になってしまいます。

そうすると、せっかく準備された授業は、そして担当する講師は、大幅にその後の流れを変えなくてはならなくなったり、予定のカリキュラムの進捗も遅れをとることになります。

そして、一見、ドタキャンする生徒側に否があるように見えるこの事態も、元を正せば運営会社や教室側が生み出したシステムによる【当然のこと】になります。

つまりは、運営会社や教室側の無責任さが生徒側の無責任さを生み出していることにつながるのです。

 

余談ですが、あまりにルーズなシステムを改善したところ、ごく一部ではありますが、保護者様の中には退会をした方々がいらっしゃいました。

常習的にドタキャンしていた方々には、実に【都合のよろしくない相手】になってしまったということです。

しかし、社会における信頼関係を考えれば、それまでがあり得なさすぎただけ…と言えます。

 

 

◆【良い教室】は明確化されたルールのもとに築かれる信頼関係のもとに成り立つ

このように、利益ばかり追及して生徒や保護者様の顔色をうかがって【外面だけ】の教室でいることは、運営会社や教室にとっても、利用者にとっても本当の意味での【良い教室】にはなれないものです。

これは、日常における対人関係や社会関係にも十分当てはまります。

【外面】ばかり気にして、【内面】を大切にしていない場合は、いくら誰かが歩み寄ろうとしてくれても、結局心が込められていないことと同じと言えます。

不健全な教室運営や、利用者の無法地帯化…それらは運営会社や教室としての質そのものを落としかねません。

 

当たり前のことではありますが、生徒たちの未来を導くお手伝いをする学習塾という場所が、生徒たちのお手本になるような、まさに【背中を見て育てる】ことができるようなシステムやルールが整う場所であってほしいと願わずにはいられません。

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【be動詞&一般動詞使い分け】の重要性

―中1英語を制する者は英語を制する―

 

… という言葉があっても不思議ではないほどに中1英語、特に【be動詞&一般動詞】の使い分けは重要です。

 

「初めのうちは英語は楽しかったのに…」と、特に三人称単数形を境に心を折られて戦線離脱してしまう生徒が跡を絶ちません。

もしかすると、こちらのブログにお越しの方の中にも、ご自身が同じような想いを経験されたり、お子様や生徒さんに同じことでつまづいておられる方々がいらしたりするのではないでしょうか?

 

今回は、そんな英語の悩みを解決するためのコツについての私自身の見解のお話です。

英語をご自身で学びたい方や、お子様に教えたい保護者様、生徒さんに上手く指導したい塾講師や家庭教師の方にとりましても、現役の生徒さんたちと同様のつまづきポイントに陥ってしまいがちです。

 

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、とても簡単なカラクリをお話ししますと、

be動詞の「am,are,is」のうち「is」を主語にする文では、一般動詞は最後のアルファベットが「s」になる【三人称単数形】になる

…ということになります。

ここさえ抑えれば、ほとんどの基礎的な英文法はスムーズに理解できるようになります。

 

言い換えれば、

主語の人称グループと単数・複数の理解は必要不可欠であると言えます。

 

 

◆正確な分類を確認することの重要性

 

これは歴史の年表を使った学習や、理科の元素記号一覧を使った学習と同じことですが、英語も正確な分類を確認が必要不可欠です。

英語の分類表と聞いて真っ先に思い浮かべられるのが【一般動詞の不規則変化(現在形・過去形・過去分詞)】、次に【人称代名詞】でしょう。

 

しかし、もっと大切なことである【be動詞&一般動詞の人称別対応】というものは、不思議なことに私の知る限り、お目にかかったことはないのです。

私は、英語が基礎から苦手な生徒には、必ず【be動詞&一般動詞の人称別対応】を作成して解説に使用しております。

問題に出てくる主語がどのグループに所属しているか、生徒と一緒に確認することで、どのパターンのbe動詞あるいは一般動詞(三人称単数形か否か)を考えています。

ある程度、主語の分類がつかめてきたら、今度は生徒に一覧表を見ながら自力で動詞の使い方を考えてもらい、答えを導いてもらうようにするのです。

【一般動詞の不規則変化表】は、この分類ができて、初めて役に立つのです。


◆理解ができて、初めて練習に至ることができる

 

一覧表を見ずに動詞を使い分けられるようになれば安心ですが、人間とは忘れる生き物です。

他の文法学習(特にcan等の助動詞)に入ると、あんなに理解していたはずの動詞の使い分けがあやふやになってしまいます。

リアルタイムでの単元学習は勿論大切ですが、他の文法学習に入った後のメンテナンスも大切になります。

「ピンポイントで取り組みたい単元や文法に特化した練習をもっとやりたい」

「こんなときに使える一覧表があれば嬉しい」

そう考えたとき、私は書店で様々な参考書やワークを見てみたのですが、やはり「やり込み充実度」を満たしてくれそうなものは、なかなかお目にかかれないのですよね…

特に、「書くこと(スペリング)」が苦手で、なかなか文法理解に追いつけない生徒には、英検の空所補充(穴埋め問題)のような記号選択式がぴったりなのですが、そうなると英検5級の限られたページに頼るしかなくなってしまうのです。

そのため、「ないなら自分で作ってしまえ!」と今に至ります。


理解したことの定着のためには、

1)同じ問題を繰り返し解いてみる

2)別の文法学習に入ったら、以前解いた問題を解いてみる

という演習が大切です。

以前は間違えてしまった問題ができるようになったときの喜びはひとしおです。

それでも物足りなくなったとき、あるいは力試しのつもりでチャレンジしてみたくなったときは、是非、他の問題も触れてみてくださいね。

 

とにかく、英語で重要な【主語の所属グループ】【主語に応じた動詞の使い分け】を征することが、英語学習を軌道に乗せる最短ルートです。

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トーマス・エジソンの母親に見る〜コスト削減のためにも【保護者様が学ぶ】という重要性〜

学習塾、家庭教師、オンライン指導…

 

お子様の学力向上を考えると、学校だけではどうしても【わからないところがわからない】と感じてしまうのが現代の教育事情です。

個々のお子様のキャパシティに対応できる学習カリキュラムなのか?というところは勿論、演習量を確保したいという意欲や、もっとわかりやすい解説がほしいという願い等、様々なものを満たしてくれるのが、学習塾等になります。

 

しかし、収入が上がらないのに物価上昇が続くという【需要と供給の均衡価格】や【インフレ・デフレの法則】がことごとく破綻している今、そのための軍資金もままならないご家庭が多いことが実情です。

コストを最低限に抑えるためにも、やはり保護者様が先生になる必要性が求められます。

 

◆家庭のコストを圧迫する教育費用 

 

「自宅で我が子の先生になれたら…」 そう思われる保護者様も少なくありません。

冒頭でお話しましたように、現代の学習塾や家庭教師等は受験のためのみならず、学校教育の補助的な役割を担っています。

また、共働き家庭の増加傾向に伴い、学童保育の役割を担うアフタースクール型学習塾も増えてきています。

 

しかしながら、そうしたところにお子様を預けるには、かなりのコストがかかってしまいます。

お子様を預けたり夏期講習や冬期講習でいつもの通塾科目よりも多い科目やコマ数を増加したことで発生した莫大な授業料を払いきれず、残念ながら退会せざるを得なくなるケースも現実として見られます。

 

 

トーマス・エジソンの母親

 

有名なお話ですが、発明家トーマス・エジソンの幼少期のエピソードに、以下のようなものがあります。

 

小学生だったトーマス少年は、見るものすべてに対して「なぜ?」という好奇心を強く抱いていました。

そのため、学校では先生たちが思いもよらない質問をたくさんしました。

先生たちは、トーマス少年の不思議すぎる質問だけでなく、トーマス少年が授業そっちのけで自分の好きなことしか勉強しなかったことに対しても、とても困っていました。

トーマス少年の母親は、トーマス少年の素直な好奇心をなんとかしてあげたいと思いました。

結局、トーマス少年は小学校をやめ、母親が家庭教師としてトーマス少年の勉強を見たり、地下に実験室を作ってトーマス少年にたくさんの実験をさせてあげました。

 

エジソンのケースと教育費用のお話は別物に聞こえるかもしれませんが、注目すべきは「母親が家庭教師になった」という点です。

皆様の中には「きっとトーマス・エジソンの母親が学の深い人物だったかもしれないから、そんな役割ができたのだろう」とお思いになる方もいらっしゃらると思われます。

しかし、そうでないとしたら、いかがでしょうか?

私が思うに、おそらくトーマス・エジソンの母親は、単純に息子の好奇心と共にたくさんの発見ができることに楽しさと喜びを感じていたのかもしれません。

トーマス・エジソンの母親も、息子と同じ年頃を勿論経験しています。

学ぶ意味、学ぶ楽しさ、学ぶ素晴らしさ。

それらをもう一度、息子と一緒にシェアしたかったのかもしれません。

 

◆目線を合わせてこその第一歩

 

「そう言うのは簡単だけど、自分は子供の頃、勉強は苦手だったし、今更できるとは思えない…」と不安に思われる保護者様もいらっしゃるでしょう。

 

よく保護者様のお話で、このようなお言葉を耳にします。

 

「自分が勉強で苦労したから、子供にはそんなふうになってほしくない」

「自分は勉強が苦手だったから、先生から子供に勉強の楽しさを教えてあげてほしい」

 

これって、ご自身のご経験をお子様のために活かさずに(言い方が酷いですが)他人に丸投げしている状態なのですね。

「だって、私が言っても喧嘩になるから」

というお言葉もよく耳にします。

それは、お子様と同じ目線になれば回避できます。

 

多くの保護者様は、ご自身が苦手なものとどう向き合ったか、どのように克服したのか、どのように周りから対応されていたら嬉しかったと思えるのか等、ご自身が経験してこられたたくさんの【生きてきた証】をお子様にシェアすることに気づかないものです。

大切なことは、お子様が今、どのようなことと向き合わなくてはならないのか、どこにつまづきを感じているのか、それらに対してお子様がどんな想いでいるのか……保護者様がお子様と同じ【あの頃】に戻って、同じ目線を持つことです。

 

 

◆誰でも「学び直し」はできる

 

それができたら、今度は保護者様がお子様と同じ内容のドリルやワークを解いてみましょう。

「あれっ?意外とできるかも?」

「え、この子、こんな難しいのやってるの?」

……などなど、様々な感想や手応えが現れるでしょう。

 

中には、

「理科の化学反応って、料理とかゴミの分別とかと同じ?」

「お米の値段って、気候が影響するんだ!」

「割引の計算、この考えを使えばもっとお得にできるじゃない!」

……などなど、実は今の生活の中に溶け込んだ知識に触れることもあるでしょう。

 

更には、国語の教科書に載っているお話。

「これ、自分も読んだ」

「あー、これ、今ならわかるなぁ…」

……などなど、読んだときの感想や、大人になった今なら感じられたり理解できたりすることも、ご自身の成長や【生きてきた証】を実感させてくれます。

 

以下の動画では、このようなお話をさせていただいております。

 

▶️【まに先生のリラックスメモ】学校教育の近未来化だからこそ家庭でできる国語学習のすすめ


www.youtube.com

プログラミング学習による「情報」の科目強化、小学校からの「英語学習」など、近年の学校教育は近未来型の学習を導入しております。

しかし、それに伴って、最も大切な「国語教育」が置き去りにされがちという懸念が生まれております。

今回の動画では、ご家庭でも実施できる国語学習方法をご紹介しております。

勿論、大人の皆さまにも効果的なメソッドとなっております。

お子様の国語の力を鍛えるためにも、お父様・お母様も一緒に「コミュニケーション能力」をアップさせる狙いでチャレンジしてみませんか?

 

このように、保護者様がご家庭でのお子様の先生になられることには、教育費用のコスト削減の他にも、人としてとても大切なものを手にすることができることなのです。

学ぶ意味、学ぶ楽しさ、学ぶ素晴らしさ。

それらをどうぞ、お子様と共にシェアしてくださいね。

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