皆さんは「意図せず見ていた何かが、後になって思いがけないシーンで役に立った」というご経験をお持ちでしょうか?
動画でも書籍でも、何でもOKです。
生徒の中にはゲーム好きな子も多いため、よく「experience」の単語が出てくると
「見たことある?RPGだと、よくステータスの中に【EX】って書いてあるけど、これがたまるとレベルアップするのよね」
というヒントを出すと、どんなに英語が苦手な子でも「経験値!?」と反応します。
(正確には”経験”)
授業中の生徒とのコミュニケーションには、このような雑談めいた話題も絡ませながら学習内容を展開させることも楽しいものですが、今回は【YouTubeでたまたま見たことのあった動画が役に立った】という私の実体験をお話しいたします。
これがきっかけで「YouTubeばかり見て……」というお子様へのお悩みも変わるかもしれません。

◆なんとなくイルカを追いかけて海外の動画を見ていた
先日、英検準2級にチャレンジする生徒と過去問演習を行っていたときのことでした。
長文読解の際、まずは初見で解いてみた生徒が「話の内容が、ちょっとよくわからなくて……」とのことだったので、私も見てみたのですよね。
すると、タイトル「Circlis in the sand」に、私の記憶が反応しました。
「おや?」と思うままに記憶の中を手繰り寄せて本文を見てゆくと……
そこにあったのは「pufferfish」の単語。
「やはり!!」という歓喜に興奮した私でしたが、「pufferfish」とは「フグ」のことです。
著作権上、ご紹介できないのが残念ですが、内容は以下のようなものでした。
(2024年10月度実施分)
~海底の砂に謎の円形が描かれているのは、フグのオスによる求愛とメスの産卵のためのアートであり、フグの他にもダンスや歌による求愛パフォーマンスをすることでパートナーを探すオスがいる。~
まさに私は、この動画をYouTubeで見ていたため、【海底の砂に描かれた謎の円形】とはどのようなものであり、フグちゃんが一生懸命綺麗な模様を作っている様子も記憶の中にしっかり残っていたため、生徒にもわかりやすく解説することができました。
こちらが、その動画です。
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このサムネのフグちゃんは【spy pufferfish】と呼ばれており、海中の様子を見るためのカメラを内蔵したロボットなのです。
よくできているなぁ~…(感動)
そもそも、何故フグ動画を見ていたのか……?と言いますと、きっかけはイルカでした。
私はイルカちゃんが好きなので、ある時、動画内でたまたま見かけた「イルカちゃんがフグちゃんをつついている」というものに「こ、これはどういうこと???」と衝撃を受け、関連動画を検索して見たのです。
※「よいこはまねしないでね」どころではない致命的な意味でも人間は絶対に真似できません
↓
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イルカちゃんはフグちゃんをそっと咥えているだけなので、フグちゃんは無事です。
安心してご覧くださいね。
こちらにも【spy pufferfish】は登場しますが、なんと【spy turtle(カメさん)】も登場します。
その頃、ちょうどリスニング力を鍛えたくて、海外のドキュメンタリー動画を見ることが多かったのですが、こちらもイギリスBBCさんのものでした。
そこで【フグ=pufferfish】だと覚えたのですよね。
検索ワードも日本語の【イルカ フグ】よりも、英語の【dolphin pufferfish】の方が豊富でしたね。
そして、【pufferfish】だけで検索して、先述の動画に当たったのです。
この海底の砂の円形アート、日本では奄美大島でアマミホシゾラフグによる【ミステリーサークル】として有名だそうですね。
うーん、自然界の野性の神秘。
◆エアであってもリアル感を体験できることで理解の幅が広がる
私自身、最近YouTubeチャンネルを再始動させたこともあるくらい、実生活でもよくYouTubeを見ています。
今回の私の例では、もしも動画を見たことがなかった場合、生徒と一緒に「へぇ~、なんか面白そうなことをするんだね!」と謎の光景を脳裏に思い描くしかなかったのですが、実際に見ていたことから生徒に対して英文の意味だけではなく「これって、こういう感じのものなの」とイメージを持たせられるように解説できたことは、生徒にとってもプラスになったと思われます。
【百聞は一見にしかず】という言葉がありますが、リアルであれ写真や動画であれ、実際に見たことのあるものを伝えるのと、そうでないものについて想像しながら伝えるのとでは、同じ話題であっても全然内容の濃さが変わるものです。
特に、英検や大学入試、中学や高校の英語の教科書に採用されるものは、日本国内のみならず海外の風土や文化、そして医療や福祉、自然界のお話が多く見られます。
なかなか実際に足を運ぶことは難しくとも、YouTubeであれば、その話題に採用されそうな現場に出会うことが叶います。
(私もよく、そうしてエアトリップをして楽しんでおります……)
そのため、興味のあるものが英語でどんなふうに紹介されているか、当てはまる動画を探して見てみることで、いつか思いがけない形で学習の助けになるでしょう。
勿論、これは英語に限った話ではなく、国語や社会の地理に登場した風土や文化の紹介等も、動画で見てみると臨場感も相まって(日本語ですし)、書面の上に留まらない学習になると言えます。
逆もまた然りで、学校で習った内容がYouTubeや他のメディアに出てきたときに「あれ?これ、どこかで見た・聞いたような?」という感覚になることもあります。
もしも、お子様がYouTubeに夢中になっていて勉強に手が回らない……という状態であれば、「今、学校で習っているところの話が出ていないか、探してみようか?」と声を掛けてあげるといいかもしれないですね。
そんなわけで、「TouTubeで何となく見ていたことも、思いがけないことの役に立つ可能性がある」というお話でした。

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